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健康的な生活を送るために重要な運動と休養

より健康になるためには、「運動」と「休養」の役割を知ることが重要です。健康を維持・増進するために必要な運動と休養の効果について解説します。

 

目次

1.運動の効果

2.運動の種類

3.休養の効果

4.休養の種類

5.まとめ


1.運動の効果

普段から、栄養(食事内容)について気にしている人は多いと思いますが、運動について気にしている人は多くないようです。しかし、栄養管理と同時に運動を行わなければ、健康のための効果は半減してしまいます。

運動をすると次のような変化が起き、身体に良い効果をもたらします。

・脂肪減らし、筋肉を増やす。

・老化を遅らせる(皮膚、筋肉、骨などを活性化させる)。

・ストレスを発散させ、免疫力を向上させる。

・血行不良を改善する。

しかし、運動の効果は、約72時間しかもたないといわれています。つまり、3日に1回以上は運動することが望ましいということです。一度効果が消えると運動前の状態に戻ってしまい、いつまでも成果が得られません。

もちろん、週に3回行うのが無理であれば、まず週に1回からでも始めてみましょう。無理をして続けられなくなるよりは、自分のペースに合わせて運動することが大切です。

また、運動を継続して行うために一番大切なことは、運動の効果を信じることです。信じることは、精神的効果によって、よりいっそう効果を向上させ、継続できることにもつながっていきます。


2.運動の種類

身体は、グリコーゲンを分解することによって、エネルギーをつくり出します。そのエネルギーを使って運動した結果、筋肉内には乳酸という疲労の原因となる物質(代謝生産物)が発生します。

運動の種類には、大きく分けると次の2つがあります。

 

健康的な生活を送るために重要な運動と休養

(1)無酸素運動

無酸素運動でおもに消費するエネルギーは糖質です。筋肉は、乳酸が多量に蓄積されると収縮できなくねるため、無酸素運動の継続時間は、2~3分が限度です。

代表的な運動としては、筋力トレーニングなどがあげられます。無酸素運動のおもな効果は次のとおりです。

・エネルギー(グリコーゲン)を筋肉へ取り込む能力が高まる。

・筋肉量を増やすことにより、基礎代謝量が向上する。

健康的な生活を送るために重要な運動と休養

(2)有酸素運動

有酸素運動でおもに消費するエネルギーは、脂肪です。筋肉内に発生した乳酸を、酸素によって分解しながら運動します。そのため、有酸素運動は長時間継続することが可能となります。

代表的な運動としては、ウォーキングやマラソンなど長時間行うものがあげられます。有酸素運動のおもな効果は次のとおりです。

・脂肪燃焼を促進し、代謝を活発にする。

・全身持久性体力を改善し、体脂肪率を改善する。


3.休養の効果

健康づくりのためのものとして、休養は今まであまり重要視されていませんでした。しかし、現在のようなストレス社会では、一番注目しなければならない項目です。

近年、生活習慣病をはじめとしたさまざまな現代病が発生しています。病気の原因は、ストレスにあるという考え方もできます。病気の予防のために、普段からストレスを発散させて快適に過ごし、免疫力を高めておくことも大切です。


4.休養の種類

休養の種類には次の2つがあります。

消極的休養:睡眠や休息をとる、家で何もせずに横になっているなど。

・積極的休養:仲間とコミュニケーションをとる、身体を動かすなど。

 

消極的休養は休養の基本であり、非常に大切なものです。しかし、一定の消極的休養をとった後は、積極的休養を行うことが必要です。外に出かけて少しでも身体を動かし、心身ともにリフレッシュしましょう。

なお、疲労には精神的疲労肉体的疲労の2つがあります。どちらの場合も、十分に休息をとらずに回復しないままにしておくと、疲労が蓄積され慢性疲労の状態となります。そして一定の限度を超えると、身体だけでなく、精神的な面にも病的な兆候が現れます。

疲労は翌日に持ち越さず、その日のうちに休養をとって回復させることが大切です。

 

健康的な生活を送るために重要な運動と休養

(1)精神的疲労の回復方法

精神的疲労がある場合は、身体活動をともなう活動を中心に行うとよいとされています。体操、ウォーキング、ジョギングなど、気の合った仲間と行うとよいでしょう。

また、音楽鑑賞や美術鑑賞も有効な手段となります。

健康的な生活を送るために重要な運動と休養

(2)肉体的疲労の回復方法

肉体的疲労がある場合は、身体を十分に休めるため睡眠をとることが大切です。入浴、リラクゼーション、ストレッチ、マッサージなども有効な手段となります。

また、身体を動かすことは逆効果だと思われがちですが、軽いジョギング、体操、ウォーキングなどは、疲労の原因となる乳酸の除去を早めるためには有効な手段です。

運動後の温浴も身体の循環機能を高めるため、疲労回復を早めてくれることが期待できます。また、運動などによって失われたミネラルを摂取するとともに、ビタミン類を多く摂ることを心掛けましょう。


5.まとめ

健康でありたいとは、誰もが抱く願いです。健康のありがたさは、病気になってみないとわからないという人もいます。そして、健康の基準を病気か病気でないかによって測っていることが多いようです。

健康についての概念は人それぞれに違うと思いますが、世界保健機構(WHO)の憲章によれば、本当の意味での健康とは、肉体的・精神的・社会的の3つともに良好な状態といえます。

健康は、生涯を通じていきいきと豊かに暮らす基本として、個人にとっても社会にとっても極めて重要なものです。一人ひとりが、自分の健康は自分で守り、健康寿命を延ばすという自覚が必要です。そして、日常生活のなかで、栄養・運動・休養の3本柱による健康づくりを実践することが大切です。